慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、4月21日(日)10時より行います。テーマは「法然上人がひらいた『浄土門』とは何か。Part 3 」です。法然上人の弟子、弁長、親鸞、証空が、師の教えをどのように受け止めていたのかをご一緒に学びましょう。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

雨が降ったら生命(雑草!)が大発展

 昨日の雨も、慈雲寺ではあまり大きな被害とならずに済んだようです。土管を利用したメダカの住処はオーバーフロー状態になってました。針子(メダカの稚魚)が、流失していなければ良いのですが・・・・

 地面が緩んでいる雨上がりの時は、もちろん草引きのベストタイムです。朝、ほんの少しの時間だけ草引きをしただけで山盛りになってしまいました。

 

 私はこの草引きが嫌いです。ここにも何度も書いたのですが、人間の勝手な判断で「雑草」と名付け、命を絶って良いのかということが気になるからです。しかし、この私の気持ちが、純粋に生命を大切に思うからなのか、ただ腰が痛くなるような作業をしたくないからなのか、自分でも正直わからないのです。

 仏教は「意識」の有る無しに注目して、意識のある生物は殺生を強く禁止しているのに、植物のことは軽く扱いがちです。「雑草」をことごとく抜き、境内を綺麗にするのが理想と考える僧侶がほとんどでしょう。しかし、一方では草木にも仏性があるという教えもあります。もし草木にも仏性があるなら、人間の勝手な都合で「殺して」良いわけがありません・・・・草木にも意識があるかもしれないし・・・

 う~ん・・・やっぱり、私は単に面倒だから草引きしたくないだけかも?

 

 でも、今、窓の外をみたら、裏庭の雑草がピンクの美しい花を咲かせていました。仏様にお供えする花にも使えそうです。

 「さあ、どうする?」という、花と仏様の声が聞こえるようです。