慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、4月21日(日)10時より行います。テーマは「法然上人がひらいた『浄土門』とは何か。Part 3 」です。法然上人の弟子、弁長、親鸞、証空が、師の教えをどのように受け止めていたのかをご一緒に学びましょう。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

境内の自然に「生き死に」を思う

 セミが鳴き始めました。ここ数日の「今日の目標」は、「セミが鳴き始める前に起床すること」です。日が昇る前に起きれば、セミにたたき起こされるという情けない事態も避けられるし、朝の作務も涼しいうちにはかどります。

 今朝のセミとの競争はギリギリで私の勝ち・・・ま、こんなことで勝負しても仕方がありませんが。メダカに餌をやろうと外へ出たら、本堂の前でセミが一匹死んでいました。土中で何年も暮らし、ようやく地上に出たのに、もう一生を終えてしまったのですね。たくさん飛んで、たくさん餌も食べて、お気に入りのパートナーに出会えて子孫を残すことができたのでしょうか? 

 セミの一生の短さは哀れだけれど、人間の命も結局ははかないものです。

 

 もう一つ哀れなのはメダカだちです。慈雲寺には土管を利用した大きな水槽が二つあります。一つは先日、中をきれいに洗って水を貯め直し、今年生まれた赤ちゃんメダカを入れました。

 もう一つの方には、その親たちがいるのですが、ここ数日、水面に姿が見えません。20匹ほどはいたはずなのですが・・・直射日光が一日中当たる場所なので、水温が上がり過ぎたのではと恐れています。全滅している可能性が高いのですが、確認するのが怖くて・・・・私がやらなければならないのは、水を掻き出し、生き残ったものがいるのかどうか確認すべきなのはわかっているのですが・・・・。「今の時間に水の入れ替えなんかしたら、日射病になっちゃうから・・・」というのが私の言い訳です。でもこのメダカの生き死にの責任は私にあることは当然です。それを引き受けるのが怖くてぐずぐずしているのでしょう。明日の朝は、今日より30分早起きして、現実にむきあうことにします。

 裏庭のジャングルをなんとかしようと、電動の草刈り機を購入しました。アマゾンで買ったので、届いてみたらその大きさ、組み立てが難しそうなことなどで、一か月近く放っておいたのですが、昨日、思い立って組み立ててみました。動くかどうか不安だったのですが、やってみると組み立ても簡単で、見た目はごっついですが、私でも十分扱えることがわかりました。

 ジャングルの中に分け入り、スイッチを入れてみると、なんなく動きます。軽い音でジャングルはどんどん切り開けていきます。なぜか「アマゾンに入り込んだスペイン兵士のような気分だな」と感じました。アッという間に全身から汗が噴き出してくるので、かなり良い運動になりそうです。草刈りダイエットなるか?

 もちろん、「雑草」の方も必死でしょう。雑草の命についてはどう考えれば良いのか、やっぱり気になる。