慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、4月21日(日)10時より行います。テーマは「法然上人がひらいた『浄土門』とは何か。Part 3 」です。法然上人の弟子、弁長、親鸞、証空が、師の教えをどのように受け止めていたのかをご一緒に学びましょう。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

あらためて『西遊記』を読んでみる

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 先日、古本屋の100円本コーナーをうろうろしていたら、『西遊記』というタイトルが目に入ってきました。『西遊記』は、岩波文庫の全10冊!から漫画まで、さまざまなバージョンを読んできました。孫悟空や従者の大活躍はもちろんですが、三蔵法師さまの大ファン。実際の三蔵法師玄奘シルクロードの旅を想像すると、本当に心が躍ります。

 シルクロードの取材に行くたびに、「玄奘がここも通った」という場所で、ぼんやりと三蔵法師孫悟空たちのことを考えて、ワクワクしていました。

 さて、今回見つけた本は、なんと平岩弓枝さんが翻訳(というのかな?翻案?)したものでした。平岩さんのバージョンがあることは知りませんでした。どうやら4冊になっているようですが、その古本屋さんには一巻しかありませんでした。

 電車の中で読み始めたら、まあ!おもしろい。特に、三蔵法師孫悟空と出会う前のエピローグの部分がとても興味深く、しかも流れがすいすい頭に入ってきます。岩波版だど、この辺りはちょっと進み方が遅くて、覚えにくい名前もたくさん出てくるし、目がページの上を滑っている感じでした。

 三蔵法師孫悟空の出会いが、『西遊記』の最初の山場。あんまりさっさと読み進めてしまうのが惜しい気がします。

 少し前に入手していた『三蔵法師の道』という写真や地図がたっぷり入っている本を横に置きながら、三蔵法師孫悟空たちの旅と、実際の玄奘の旅を想像しつつ読んでいきたいと思います。