先日、古本屋の100円本コーナーをうろうろしていたら、『西遊記』というタイトルが目に入ってきました。『西遊記』は、岩波文庫の全10冊!から漫画まで、さまざまなバージョンを読んできました。孫悟空や従者の大活躍はもちろんですが、三蔵法師さまの大ファン。実際の三蔵法師玄奘のシルクロードの旅を想像すると、本当に心が躍ります。
シルクロードの取材に行くたびに、「玄奘がここも通った」という場所で、ぼんやりと三蔵法師と孫悟空たちのことを考えて、ワクワクしていました。
さて、今回見つけた本は、なんと平岩弓枝さんが翻訳(というのかな?翻案?)したものでした。平岩さんのバージョンがあることは知りませんでした。どうやら4冊になっているようですが、その古本屋さんには一巻しかありませんでした。
電車の中で読み始めたら、まあ!おもしろい。特に、三蔵法師が孫悟空と出会う前のエピローグの部分がとても興味深く、しかも流れがすいすい頭に入ってきます。岩波版だど、この辺りはちょっと進み方が遅くて、覚えにくい名前もたくさん出てくるし、目がページの上を滑っている感じでした。
三蔵法師と孫悟空の出会いが、『西遊記』の最初の山場。あんまりさっさと読み進めてしまうのが惜しい気がします。
少し前に入手していた『三蔵法師の道』という写真や地図がたっぷり入っている本を横に置きながら、三蔵法師と孫悟空たちの旅と、実際の玄奘の旅を想像しつつ読んでいきたいと思います。