金曜、土曜の新聞には、いつもにも増して広告がたくさん入ってきます。週末のおでかけついでに自動車やマンションを見に行くというわけですね。毎週、私が注目しているのは葬儀会館の広告です。今朝入っていたチラシによると、ある葬儀会館で「家族葬の相談会」という感じで会員募集のイベントが催されるようです。紙面も明るく、シニアだけでなく小さな子供まで気配りのある「家族でお出かけイベント」の広告という感じにデザインされています。
今日の広告は特にいたれりつくせり。葬儀の見積もり相談が中心なのはもちろんのことですが、あくまでも入口は血管年齢の測定やハンドマッサージのような明るい雰囲気。葬儀場の施設の見学の中には、なんと、御棺に入ってみるという「入棺体験」まで用意されています。御棺が上質で寝心地(?)が良いことを確認するということでしょうか?
人だれも死に向かって日々を過ごしているという、けして避けることのできない現実にきちんと向き合うのは、とても良いことだと思います。御棺に入ってみるというのも疑似的な臨死体験と考えてみることもできるかもしれません。静かな雰囲気の中で、ゆったり横たわることができるなら、一種の宗教的体験かも???ま、実際にはそうはならないでしょうが・・・
このごろ「終活」ということばを聞くようになりました。「就活」「婚活」そして「終活」なのですね。でも、本当の「終活」は、葬儀会館へ行くことではなく、お寺にお参りして仏様の教えを聞くことだと思います。遺産の節税法や葬式に費用削減よりも、教えに導かれて心穏やかに日々暮すことが大事なのではありませんか?
あ、広告には大抽選会の参加チケットもついていました。一等は「松坂牛のすきやきセット」のようです。ちょっと心惹かれますね?!
・今日の写真はカナダの首都オタワです。毎年5月になるとオタワの街はチューリップで埋め尽くされます。