お釈迦様のお言葉
たいまつからたくさんの火をとっても、たいまつはもとのままであるように
幸福というのは、いくら人へ分け与えても減らないものです。
『ブッダのことば』より
先日ご紹介した、子供用の仏教入門書『ブッダがせんせい』に取り上げられている言葉です。この本は、お釈迦さまの教えを子供向けに上手に(わかりやすいけれど、意味も雰囲気もこさわない)翻案しています。
例えば、上にあげたお言葉は
楽しいことは、 みんなでわけあっても へらないよ
と、訳されています。
解説は「きみが楽しくても、友だちのだれかがつまらなかったり、さびしい思いをしていたら、本当の楽しさ。」とあります。さらには「楽しさを分け合っても、楽しいことは絶対にへりません、」と書かれてあります。」
じぶんのことばかり考えていたら、なかなか執着から逃れることはできません。「もっていること」自体が苦しみになっているからです。
お念仏の徒、仏教徒として生きることは、幸せをみんなに分けていくことです。物やお金だけではありません。優しい言葉を人にかけ、笑顔を見せることも大切な「分け与え」です。
布施とは、幸福をみんなで分かち合っていくことです。
◎今日の写真は淡路島の雑貨屋さんの店先で見た象さんの行列です。