慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

5月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」5月26日10時より行います。テーマは「御祈祷、お守り、お札とは何か」です。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

2016-01-01から1年間の記事一覧

恩師を供養する心

Mさんは、あるプロスポーツのコーチです。ご自身もそのスポーツで一流と言われた方で、コーチになってからも数多くの選手をプロに育ててきました。そのMさんが先日慈雲寺においでになり「お世話になった師匠の祥月命日が来るので、御供養をお願いします。」…

「すみません」より「ありがとう」

ここ15年ほど、日本とカナダを行き来して仕事をしていたので、慈雲寺に赴任し手に本に戻ってからも、あらためて驚くことなどあまりないと思っていました。しかし、「日本に時々戻ってくる」という状況と、「日本に定住する」という状況では、やはりずいぶん…

一周忌の準備で夜を過ごす

い 法事の準備は私にとっていつも厳粛なものです。慈雲寺は檀家のないお寺ですので、お葬式や法事を頼まれることはめったにありません。それだけに、葬儀や法事をさせていただくのは深いご縁に導かれてのことと思っています。 しかし、僧侶として本当に足り…

布教師の研修会で和歌山へ

僧侶にとって布教は最も大切な役割の一つです。この布教の道を深く学びたいと志す僧侶は「布教師」と呼ばれています。私もおぼつかないながら、この布教師の道を進んでいきたいと思っています。布教師はさまざまな勉強会や研修会があるのですが、先日は一泊…

バンクーバーの日本人女性殺人事件と「留学」

私は二年半前に慈雲寺に赴任する前、数十年間カナダのバンクーバーで暮らしていました。今回の殺人事件をとてもいたましい気持ちで受け止めています。亡くなられた古川さんの遺体が遺棄されていた場所は、賑やかな通りに面していますが、今は空き家になって…

BBC制作のドラマに登場した親子関係

まだ風邪が治りません。いつもの怠け者がさらにぐずぐずに・・・そんなときほどお客様がおいでになるので、とほほ・・・と、思いつつも、参拝にいらして庫裏に声をかけていただくのは、本当にうれしい。風邪をうつしてしまわないように、しなければ・・・ そ…

『般若心経』にチャレンジ・・・・・う~ん・・・困った

10月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」では、『般若心経』を取り上げることにしました。『般若心経』について知りたいという希望をおっしゃる方が増えてきたからですが・・・・そう簡単にはいかないですよね。 『般若心経』は、六百巻もの膨大な『大般若波…

ケホケホケホ・・・・・何かが飛んでいる!

昨夜から軽い喘息の症状が出ています。いつも、お寺の奥に引っ込んでいるのに、大阪のような都会に出て行ったからかしらん? 私の喘息のアレルゲンは春は杉花粉のようですが、今はなんだろう?ハウスダストに弱いけれど、必ずしも「掃除が行き届いているか、…

すれ違ったのは坂上田村麻呂の御子孫?!

半年ほど前から、毎月、関西地方に取材に行かせていただいています。旅行ライターになってから数十年になりますが、ほとんどの取材は北米。日本の国内の記事を書いたのは数えるほどです。 京都の本山に滞在しているときは、時々外出していましたが、その範囲…

お位牌やお仏壇、お墓は極楽を見渡す「窓」

僧侶は読経や儀式に関する研究をする法事師、お説教を通じての布教を専門にする説教師など、いくつかの専門分野に分かれています。もちろん、すべての分野にバランスよく通じているのが一番良いのですが、やはり向き不向きがあります。私は説教師の道を少し…

彼岸明けは青空

お彼岸の間、毎日のように雨でした。今朝、久しぶりに朝日が目に入って目が覚めました。本当は太陽が昇る時には朝の読経を終えてなければいけないので、僧侶としては完全に寝坊・・・でも、こんな風にお日様と青空に起こされて目が覚めるのはいいですね。 今…

廃屋と化す寺院の記事を読んで

今朝、中日新聞の社会面を開いたら、いきなり胸がつぶれそうになりました。住職の跡継ぎが見つからず、廃屋になっている寺院の大きな写真が出ていたのです。記事によれば、「住職のいない寺」は全寺院の二割にもなるそうです。地域によっては二割では済まな…

雨の彼岸会

今日はお彼岸のお中日。秋分の日です。昨日から激しい雨が続いていました。せっかく太陽が真東から出て真西に沈む特別な日なのに残念です。極楽は西にある「西方浄土」ですから、秋分の日、春分の日は、太陽が沈むところの彼方にお浄土があるのだなぁ・・・…

知的好奇心いっぱいなシニアは地域の活力!

昨日は嬉しいことがたくさんあった日です。心がワクワクし過ぎたせいか、9時頃には眠くなってしまったほど! まず、お彼岸やお祥月命日には必ず連絡をくださって、「お寺に伺えなくて残念ですが、お布施を振り込ませていただきますので、お経をあげてくださ…

お墓参りには、まず本堂へ

今日の写真は、奈良の当麻寺の当麻曼荼羅の復元写真です。オリジナルは国宝ですが、今はほとんど真っ黒で肉眼ではなかなか見ることが難しいのです。 慈雲寺が属する浄土宗西山派(西山浄土宗)は、この曼荼羅(曼陀羅)を使って布教する伝統があります。慈雲…

今日から「当麻曼荼羅」の御開帳

今日は早朝から激しい雨が降っていたので、「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」を聞きに来てくださる方々のお足元が心配でした。しかし、お昼前には一時雨もやみ、涼しい風が吹いていました。そして今、また雨・・・講座の間は阿弥陀様が手を広げて雨を防いでく…

『当麻曼荼羅』の御開帳と「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」のご案内&慈雲寺へのアクセス情報

9月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は9月18日(日曜日)10時より行います。どなたでもお気軽にご参加ください。 今月のテーマは「お彼岸の迎え方」です。日本人にとって最も身近な宗教行事の一つであるお彼岸の意味や功徳について、改めてご一緒に学んでみ…

彼岸へ至る道を歩む

お彼岸が近づいてきました。9月18日の日曜日に「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」を行うのですが、ちょうど翌日からお彼岸に入るので、今月のテーマは「お彼岸の迎え方」ということにしました。ここ数日、資料作りに苦労しています。 お彼岸とは、ご先祖の供養…

9月18日の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」のお知らせと慈雲寺へのアクセス

今月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、9月18日の10時より行います。 テーマは「お彼岸の迎え方」です。お彼岸は日本独自の宗教的な行事です。しかし、実は、お彼岸は季節の変わり目にご先祖を御供養するということだけではありません。自然の移り変わり…

100歳の秘訣は「知的活動」!お寺こそピッタリ?!

9月10日の中日新聞に「百歳の世界」という特集記事が出ていました。マスターズの水泳で25種類の世界記録を出した102歳の女性や、「知的活動が健康に寄与する」と語る101歳の男性など、なかなか充実した読み応えのある記事でした。 このブログでも「矍鑠とし…

新しき友、遠方より来る

広島県出身の父は、昨日の広島カーブの優勝で、すっかりご機嫌のようすでした。今回は東京の下町生まれの母もだいぶ影響されていたようで、彼女も興奮さめやらぬ様子。両親が何かに夢中になって楽しそうにしててくれるのは嬉しいものですね。 さて、今日は香…

「シン・ゴジラ」にすっかりエネルギーを吸い取られました!

今日は一日、何も法務の予定がなかったので、友人と大高のイオンモールに映画を見に行きました。「シン・ゴジラ」です。 実は私の大好きな俳優が二人出ていたので、それだけでも楽しみだったのですが、まったく予想外の面白さでした。まだ見ていない方もいら…

リオのパラリンピックが始まりました。

2010年にバンクーバーで冬季オリンピック・パラリンピックが開催されたとき、通訳や選手の家族のお世話などでお手伝いさせていただきました。 それがきっかけになって、日本に戻ってからもパラリンピック関連の海外遠征や、レフリーの国際ワークショップの通…

メリー・ポピンズに教わったこと

私はお経の暗記も苦手だし、小説の中の一節や映画のセリフを覚えて、ちょっとお洒落に会話の中に使うなどという芸当もなかなかできません。これって説教師には少々致命的な欠点です。お説教の中に、お経や祖師たちの教えの一節を取り入れるだけではなく、映…

お彼岸の間、『当麻曼荼羅』の御開帳をいたします。

お彼岸が近づいてきました。「暑さ寒さも彼岸まで」といいますから、これから少しずつ暑さもやわらいでくるのかと、楽しみです。 さて、9月18日は毎月開いている「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」の日です。次回のテーマは「お彼岸の迎え方」。お彼岸の意味や…

お花のお供えをいただきました。

去年から続けている「英語の早起き会」でご縁ができたお子さんのお母さまが、きれいな花束を持って慈雲寺を訪ねてくださいました。 「お花をたくさんいただいたのですが、家では飾り切れなくて、どうしようかと思っていたら、義母さんが『お寺に差し上げたら…

子供たちがお土産をくれました。何だか嬉しい!

夏休みの間、毎日英会話の早起き会をしていました。今年は去年より人数は少なかったのですが、それだけに一人一人に手厚くできて楽しい日々でした。皆なそれぞれ個性があって、それをのびやかに広げられる環境にいるらしい感じも嬉しいものでした。 9月にな…

知的好奇心の旺盛な子供は地域の宝 (Part2)

持論というほど深く考えているわけではありませんが、外国語の習得に関する私の基本的な考えは、「外国語の習得には、まず母国語をしっかり身に着ける。母国語で自己表現ができるように語彙も増やす」というものです。それなのに、去年の夏休みから、休みご…

知的好奇心の旺盛な子供は地域の宝!(Part1)

私が桶狭間のお寺に赴任してから二年半が過ぎようとしています。何かにつけて僧侶にあるまじき「愚図」が災いして、いろいろなことがテキパキと進んでいきません。しかし、コミュニティのさまざまな活動にお寺も積極的に参加したいという気持ちは確実に大き…

京都市最強の「パワースポット」はここか!も・・・・??

このところ、『旅行読売』という月刊誌に連載のお仕事をいただいています。テーマは関西地域の「御利益散歩」。ゆったり散歩しながら、御利益のある社寺を参拝しようという記事を書いています。 私は浄土系の僧侶ですから、お念仏第一。現世利益を強調するの…