慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、4月21日(日)10時より行います。テーマは「法然上人がひらいた『浄土門』とは何か。Part 3 」です。法然上人の弟子、弁長、親鸞、証空が、師の教えをどのように受け止めていたのかをご一緒に学びましょう。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧

花戦さは先々代様の勝ち?!

境内の草引きをなまけていたら、おもしろいことがおきました。砂利が敷いてある所のあちこちから、ニチニチソウが生えてきたのです。「あらあら・・・」と思う間に、まだ小さいのに花を咲かせました。肥料をやったりしているわけではないので、ご近所の庭の…

納骨の時期について(遺骨が祟る??? Part2)

少し間が開いてしまいましたが、「遺骨が祟る???Part1」の続きです。この記事の右側に「最新記事」という欄がありますので、そこでPart1をお読みいただければ幸いです。 先日、夫の遺骨を自宅で供養していたAさんが、知人から「いつまでも遺骨を自宅に置…

9月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、絵解き説教に挑戦します!

上の絵は、此岸(現世)と彼岸(極楽)の間に横たわる、二つの河と、その真ん中に伸びている白い道を歩んで行く念仏行者を描いた「二河白道図」です。 二河白道の譬えは、中国で浄土教の教えを大成した善導大師が、阿弥陀仏への帰依、念仏行者の生き方につい…

8月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」と「満月写経の会」のご案内 & 慈雲寺へのアクセス

慈雲寺では、毎月、身近な話題を取り上げて、仏教のものの見方、考え方を皆さんと御一緒に考えようという、「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」を行っています。「講座」という名前がついていますが、難しいお話しではなく、仏教に親しんでいただくことを目標に…

「遺骨」が祟る??? Part 1

先日、ある方から、「遺骨をいつまで自宅に置いておいてよいのでしょう?」というご相談を受けました。 その方(Aさんとしましょうか)は、しばらく御遺骨を自宅でお守りし、ゆっくりお別れがしたいとおっしゃっていました。また、親戚との意見の違いもあり…

8月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は8月26日(日)に行います。テーマは「幽霊と仏教」です。

「幽霊を見たことがありますか?」 慈雲寺に赴任してから、何度もこんな質問を受けました。お寺や墓地に幽霊はつきもの(????)なのでしょうか。 「私は霊が見えるんです。」となぜか少し自慢げに話す人もいます。 また、東北で行われた宗教学者の調査で…

従弟のいる幸せ

先日、お盆のお参りにAさんのお宅に伺いました。すると、Aさんのお孫さんや曾孫さんたち、中学生から赤ちゃんまで10人ほどの子供たちが仏間に集まってきました。なんだかとても楽しそう。読経の間はおとなしく、みなニコニコしている様子です。 このお子さん…

路に挟まって進退窮まる高級車!

慈雲寺は名古屋市内に位置していますが、今も「信長がここを通って桶狭間を襲撃した!」なんて路が残っているのを始め、あちこちに農道がそのまま生活道路になっているような狭い路があります。 慈雲寺の裏手の路もその一つ。特に道幅が狭く、途中に小川にか…

10年前に書いたハワイの記事発見!

私は25年前から旅行ライターの仕事で糊口をしのいでいます。世間に名前が知られるようなものはありませんが、それほど苦労せずに、なんとか飢え死にしない程度の仕事はいただけていて、ライターとしてはとても幸せな状況です。 旅行ガイド本は7冊出版してい…

今日は送り火の日

今、外出から戻ったら、墓地にどなたかお参りに見えているようです。今日は京都の大文字焼きの日。お盆の送り火です。16日には、お墓にもう一度お参りして、「急がずにゆっくり帰ってくださいね。」と祈るしきたりです。 迎える時は、きゅうりの馬にのって「…

棚経にうかがって気が付いたこと

朝からお盆の棚経に出かけました。慈雲寺はやや特殊なお寺で、昔からの意味での「檀家」のないお寺です。戦後、墓地を少し造成しましたが、墓地に入って下さっている家の多くは、他のお寺の檀家さんです。しかし、最近は少しずつ棚経を頼んで下さるお宅も増…

雷雨と共に、ご先祖様がご帰郷

8月12日は迎え火をたいて、ご先祖さまが故郷にお帰りになるのを出迎える日です。ま、細かいことを言えば、本来のお盆は旧暦の7月12日からですから、新暦に直すと、今年は8月22日からのはずです。太陰暦と太陽暦がだいたい一か月違いだから、8月12日から・・…

長崎の原爆忌と「むしょう参り」の続報

昨日(8月9日)は、長崎に原爆が落とされた、もう一つの原爆忌でした。今朝の中日新聞によると、アメリカ軍は実は三発目の原爆も用意していたということです。 私は原爆の開発をしていたニューメキシコ州の施設跡を父と訪れたことがあります。父は黙ったまま…

極楽の余り風・・・気持ち良過ぎて不眠

一昨日の夜から昨日にかけて、桶狭間はたっぷり雨が降りました。本当に久しぶりだったので、境内の木々が一斉に「嬉しい!」と叫んでいるような気がするほどでした。あれだけ降れば、地面の奥の方の根にもたっぷり水が行き渡ったことでしょう。 そのせいか、…

原爆忌と「むしょう参り」

今日は、人類史上最も残忍な行為である原爆が広島に投下された日です。今朝の中日新聞の一面には、当時多くの被爆者が運び込まれたとされる似島で、土中に放置されたままの被爆者遺骨の発掘を続けている広島大学の研究院についての記事が出ていました。 原爆…

水道からお湯が出ました。暑くても、僧侶が走る8月

水道の蛇口からお湯が出てきました!もちろん、湯沸かし器から来たお湯ではありません。水道管が温められて、お湯になっていたんですね。 お風呂場と台所の洗い場にはボイラーからお湯が回ってきますが、それ以外の場所の蛇口はお水だけ。寒い時には、「カナ…

お墓参りの日にちは、それほどこだわらなくても良いのでは?(お盆の期間について)

先日、ある方が「お盆のお参りをしていだたきたいのだけれど、8月13~15日の間では家族皆んなで集まることができない。別の日でも良いか?」というご相談に見えました。 慈雲寺のある名古屋市周辺では、8月の13日から15日を「お盆の期間」とする家が多いよう…

名古屋大空襲と慈雲寺

8月に入りました。いつもは、いたって暇で、たいていの日々をのほほんと暮らしている慈雲寺ですが、やはり8月はお盆やお施餓鬼で日程表がうまっていきます。 でも、8月は原爆のこと、第二次大戦末期の空襲のこと、そして終戦のことなど、毎朝、御供養の読経…