ご近所の取材をしていたら、お店の前に置かれたビリケンさんもマスクをしていました。マスクといえば、今日、私のところにも、いわゆるアベノマスクが配達されました。小さくて、いかにも使いにくそう。今日は気温が高ったので、よけいに暑苦しそうなマスクに見えました。こんなものに膨大な税金が使われて、たっぷりと利権の餌になっているのかと思うと、とても腹立たしく思いました。
それはともかく、外出自粛の期間中、東京の実家に住んでいる母は、どうやらあちこちの親戚に電話でご機嫌伺をしていたようです。
母は、90歳を超えていますが、現役の弓道家です。詳しくは知りませんが、かつては国体にも監督として出場しているので、指導者として慕って下さる方もまだ多いようです。う~ん・・・確か、日本の伝統的な弓道は「立禅」と言われるほど集中力を必要としているはず。慌てん坊で、好奇心旺盛でちょこまかと動きまわる母が、なぜ指導者が務まるのか不明。あ、私が僧侶として生きていられる方が、よけい不明か?
母は普段は週に数回、弓道場へ出かけていますが、新型コロナによる外出自粛要請が出てからは、弓道場もお休み。そこで暇ができた(?)母は、普段交流のあまりない親戚たちに電話をしたようです。父の従弟の子供(はとこ?)たちにも連絡したそうで、「とても喜んでいたわよ!」と母はご機嫌でした。
そのはとこの一人は、舞台の演出家としていつもなら多忙な人ですが、多分劇場が閉鎖で暇だった?いずれにしても、母をご機嫌にしてくれたのは何ともありがたいことでした。
最近、慈雲寺のご近所で、祖先の350回忌の法事をした家がありました。その家の人が、とても楽しそうに準備をしていたのが印象的でした。当日はたくさんお人が集まって、一族の同窓会のようだったそうです。
親戚付き合いは面倒・・・という方も多いようで、「法事があるので、親戚に合うのは厄介」と思いがちです。でも、本当にそうでしょうか?
法事をきっかけに、疎遠になっていた親戚に会うのは楽しいことも多いですよ。年齢や状況の変化で、自分の気持ちも変わってくるので、最初からネガティブな気持ちを持たずにに参加すれば、印象も大きく違ってくるかもしれません。
それに、自分のDNAとたくさん共通点を持つ人々に会うのは、自分を振り返る良いきっかけになるかもしれません。