慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、4月21日(日)10時より行います。テーマは「法然上人がひらいた『浄土門』とは何か。Part 3 」です。法然上人の弟子、弁長、親鸞、証空が、師の教えをどのように受け止めていたのかをご一緒に学びましょう。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

秋の花盛りがやってきました。今日は仏花のお話

 お友達が植えていって下さったアマリリスが大きくてエレガントな花を咲かせました。秋咲きの花が次々と咲き始めています。

 私は僧侶にあるまじき怠け者なので、「園芸が趣味」と言えるわけではありませんが、たいして世話もしないのに、こうして咲いてくれる花々がたくさんあるのです。なかでも可愛いいのは、私が「野良菊」と呼んでいる小菊たちです。

 お墓にはなぜか野生化した菊があちこちに生えてきます。仏花としてお供えした菊が何かの拍子にサバイバルしたのでしょうか?それとも、昔、誰かが植えた菊の残りなのでしょうか?

 私はここ数年「野良菊」を墓地で見つけると、できるだけ植え替えて育てています。その小菊がここ数日どんどん咲き始めています。うれしい・・・・

 

仏花は庭の花がベストでは?

 先日、ある方から「家に菊が咲き始めたのですが、不揃いな花でも仏花に使って良いでしょうか?」という質問を受けました。花屋さんできれいに枝の揃った花を用意しないといけないのではと気になさっているようでした。

 私は、自宅の庭や植木鉢で家族が丹精した花を仏花に使うのが一番良いのではと考えています。仏花は菊でなければいけないということもありません。

 慈雲寺の先代さまは「赤い花は仏花にはふさわしくない」と考えておいでだったそうで、カーネーションなどを仏花に入れることは反対だったようです。しかし、私は何色でもかまわないと思っています。華やかな花束の時もいいし、白いユリだけという清楚な花束も良いでしょう。

 もし、故人がお好きな花があるなら、それをお供えするものおすすめです。

 もちろん、仏花の王道、菊の花も良いですよね。菊は花持ちが良いですから、その面でもお供えとしてはありがたいものです。

 今日は庭の「野良菊」を集めて、お地蔵さまにお供えしたいと思います。