慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、4月21日(日)10時より行います。テーマは「法然上人がひらいた『浄土門』とは何か。Part 3 」です。法然上人の弟子、弁長、親鸞、証空が、師の教えをどのように受け止めていたのかをご一緒に学びましょう。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

子安弘法講の集いが楽しかった!!


©香園寺

 上の写真は四国八十八カ所霊場の61番札所、香園寺にある子安弘法さまのお像です。弘法大師はこの寺に滞在し、安産、子育て、女人往生の秘法を伝えたと言われています。全国各地に、この子供を抱いた大師のお像を守る「講」が存在します。

 桶狭間にも、その講が残っており、毎年初夏に各家に祀られているお像を集め、僧侶を招いて法要をします。しばらく男性僧侶が読経を担当していたようですが、私が慈雲寺に赴任してから、私にお役が回ってきました。

 地域の長老から小さな子供を連れた新米ママまで、いろいろな年代の方が集まり、とても楽しい行事です。

 現代でも、子供を産むことも育てることも、けして容易なことではありません。子安弘法の「講」が残っているということは、子育てや女性の問題に地域が助け合おうという気持ちが残っていることだと思います。

 子育て中の母親も会社や農業なので働くのが「普通」になっている今、子育ての難しさは増しているのではないでしょうか?また、複数世代での同居が少なくなっている今、子育ての智慧たさまざまな状況での手助けを求める手段も少なくなっていると思います。こんな時こそ、新な「講」の助け合いが必要になってくるでしょう。

 

 法要が終わったあと、お茶を飲みながらいろいろとおしゃべりしました。こんな茶話会は本当に楽しい。秋の紅葉の時期にみんなでお出かけしたいという話も出て、ニコニコでした。