慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、4月21日(日)10時より行います。テーマは「法然上人がひらいた『浄土門』とは何か。Part 3 」です。法然上人の弟子、弁長、親鸞、証空が、師の教えをどのように受け止めていたのかをご一緒に学びましょう。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

10人の方々とご一緒にお釈迦様を偲びました

 上の絵は伊藤若冲が野菜や果物を使って描いた涅槃図の一部です。お釈迦様は大根ですね。

 

 十分な告知をしなかったので、数人のお参りがあれば良いかな・・・と、思っていたのですが、10人の方がいらっしゃって下さり、ご一緒にお釈迦様の大涅槃を偲ぶことができました。

 ご近所のお寺が所蔵していらっしゃる涅槃図の写真があったので、カラーコピーをさせていただきました。来年の分もと思いながら10枚コピーしたのですが、ちょうど間に合ったという感じ。この涅槃図を見ながら、この図に絵が描かれた人や天人、動物などについてお話しました。

 涅槃図は、基本的な構図は決まっていますが、細部の描き方が違うものが多く、いろいろ見ると楽しいです。私は「涅槃図フェチ」と公言しており、チャンスがあればいろいろなお寺に出かけて、涅槃図を拝ませていただいています。

 

 慈雲寺には江戸時代の舎利信仰の遺物と思われる「お舎利」があります。小さな舎利容器に入った粒が5つほど。本当の仏舎利かどうかは問題ではない!ということで、大切にお守りしています。

 もう一つ、慈雲寺にはお釈迦様関連の宝物があります。お釈迦様の一生に関連した巡礼地、お悟りを開いた場所、最初のお説教をした場所、涅槃に入られた場所などから集められた砂が美しい容器に入っているものです。インドで、あるシンポジュウムが開催された時、インド観光省の大臣から、記念品としていただきました。

 お釈迦様に関連した行事の日には、この二つの遺物の御開帳をいたします。次回は花まつりの時を予定しています。お釈迦様の生誕日は旧暦の4月8日に行います。今年は5月15日がそれにあたります。

 ◎慈雲寺では、仏教関連の行事は基本的には旧暦で行っています。花まつりは、桜の開花に合わせて行う習慣になっているので、悩ましいところですが、調べてみると、5月に花まつりを行うお寺も多いようなので、旧暦にしたがいます。