慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

今月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、9月16日(月・祝日)の10時から行います。どなたでも歓迎いたしますので、お気軽にご参加下さい。

「如来」の仏像を知る Part 2

如来の 仏像の姿勢には大きく分けて、2種類あります。

 蓮の花などの形をした台座に座っておられる座像は、人々を救うために深い瞑想に入っておられる姿や、静かに説法をなさっている姿を表現しています。

 

 そして、台座の上に立っておられる姿の立像は、人々を救うために積極的に働きかけようとし、ついに立ち上がって動こうとしておられる姿です。

 例えば、阿弥陀仏の立像の場合、片方の足が少し前に出ていて、台座の蓮が二つに割れている様子が表現されているものがあります。人々を極楽に迎え取ろうと、正に動き出している瞬間を現してるものです。これを「踏割蓮台」(ふみわりれんだい)とか、「踏割蓮華座」と呼びます。

 誰もを平等に救うと誓われた阿弥陀仏の力強いお慈悲が感じられる仏像です。ぜひ、ご自宅の仏壇や旦那寺の阿弥陀様の足元を見てください。