慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、4月21日(日)10時より行います。テーマは「法然上人がひらいた『浄土門』とは何か。Part 3 」です。法然上人の弟子、弁長、親鸞、証空が、師の教えをどのように受け止めていたのかをご一緒に学びましょう。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

藤沢周平のおかげ(?)ですっかり寝不足

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 免疫力を上げるためにも、脳の活力を増すためにも、うつ病にすら睡眠は十分に取るべきだと聞いたことがあります。時間的な睡眠量はもちろん、睡眠の質も大切だとか・・・寝室の環境、寝具についても理想を追いたいところです。

 お寺は静かで良質な睡眠の取れる環境は整っているのですが、私の場合、寝室まで本が山盛り。先代さんたちの残して下さった衣なども、まだ未整理のまま・・・・最善の状況とは言えません。そのうえ、このところ藤沢周平の本を読み返しているので、寝不足が続いています。

 藤沢周平の時代小説は、それぞれの場面の描写や人物の描き方が緻密で、美しい言葉や表現がたくさん使われているので、ゆっくりゆっくり読んで彼の描き出す世界を想像しながら味わいたいのです。

 しかし!困ったことに、藤沢周平の小説はストーリーが面白過ぎる!話の展開がどうなっていくのか、ハラハラドキドキで、先へ先へとつい急いで読み進んでしまいます。

空の雲の動きまで、美しく書き込まれているのに、目が滑る滑る・・・ストーリーを追って先にすすみたくて仕方がなくなるのです。

 というわけで、何度も繰り返して読んで、ストーリーが頭に入っていれば、細かい表現をゆっくり味わえるかと思うのですが、読み返すたびに新鮮な驚きがあるので(読み飛ばしてしまいがちなので、忘れるのも早いのか?)、やはり先へ先への急いでしまいます。

 また、いったん読み始めたら結末まで止まれないので、寝るときに読むのは短編だけにしないといけません。それでも、昨日は一冊読み終わるまでやめられず、今朝はお勤めの時間も間に合わなかった・・・・

 今夜はさっさと眠ることにしますね。