慈雲寺では、毎月一回、「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」として、身近な話題から仏教というものの見方、考え方の基礎を御一緒に学んでいく会を催しています。
4月は29日に行うのですが、テーマは「煩悩とはなんでしょう?」です。煩悩とは、私たちの苦しみの元です。仏教はいったい、何を煩悩と考えるのでしょう?そして、その煩悩をどう扱えば、私たちは苦しみ少なく生きていくことができるのでしょう?
煩悩を消そうとか、完全になくしてしまおう!と決意(?)することを仏教は勧めていません。煩悩を消そうと頑張ること自体が煩悩になってしまうからです。
煩悩をどう扱うのか、どう取り組むのか、どうコントロールするのか?・・・この問題は仏教を学ぶ時の最初の関門であり、いつまでたってもなかなか越えられない深い問題でもあります。
講座の準備をするために、改めてさまざまな方が「煩悩」について書いておられるのを改めて読み直していると、難しいけれど、楽しい。「煩悩について、皆さんにうまく説明したい!」と思うのも、もちろん煩悩ですよね。