慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

7月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、7月17日(日)10時より行います。テーマは、お盆の起源と言われている、目連尊者と地獄へ落ちてしまった彼の母親のお話です。どなたでも歓迎いたしますので、お気軽にご参加下さい。

夏になると「殺生」が増える?!

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大正天皇が愛した日光の旧御用邸です

 ぼんやりしていたら、もう立夏を過ぎていました。夏到来です・・・・日中は夏日になる日もありますが、まだ湿度が低いので大丈夫。北米のソノラ砂漠周辺で仕事をすることがよくあったのですが、砂漠のようにカラカラなら、40度以上でも大丈夫。サボテンの影に入れば、涼しい風が吹いてきます。

 ああ・・・じっとりと空気が湿った夏ももうすぐ・・・そうなると困ったことに殺生をしてしまうことが確実に増えてきます。蚊やコバエなど、さまざまな虫が姿を現すからです。蚊取り線香を焚いたり、殺虫剤をまいたりしてしまうのですが、これは僧侶としては明らかに戒めを破っています。そして、これは虫のせいではなく、私の問題。ボウフラが湧かないように水たまりに注意するとか、コバエが発生しないように食品の保存やゴミの処理に注意を払うなどなど、私の方が気をつければ、虫の発生を抑えるのですから、殺生も少なくてすむ・・・・小さな虫たちは私の怠け心を諌めてくれているのかも?・・・・う~~ん、でもやっぱり蚊に刺されるのは辛い。特に坊主頭を狙われると泣けてきます。

 

 さて、昨日はお月参りから戻ると、境内にうずくまってセッセと草引きをして下さっている方がおられました。嬉しい!・・・雑草生え放題の境内を見かねて助けて下さる方です。嬉しい、有難い・・・でも、ちょっと恥ずかしい。

 こんな風に、お寺や仏様に自分の時間や労働で奉仕することも、「身施」という布施行のひとつ。大切な修行です。布施は、自分の大切なもの(時間、労働、財物など)を喜んで手放すことによって、執着から離れる修行です。ここは「喜んで」がポイントになります。布施のことを喜捨というのも、この「喜んで」を表しています。見栄や義理で布施をしても修行としての意味はなくなってしまいます。

 もちろん、住職、お布施をお預かりする立場としては、動機がどうであれ、あらゆる形のお布施はありがたいですが・・・・

 

 草引きは、夏になるとエンドレスに続く作業です。人間の勝手で「雑草」と決め付けて、その命を奪ってしまうのは何とも申し訳ない気がします。雑草の花もよく見ると皆愛らしいし・・・・一人で草引きをしていると、すぐに気がめいってしまいます(怠け心が湧き上がるが正確かもしれませんが)。ですから、草引きを一緒にやって下さるかたは大歓迎!本当にありがとうございました。