慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

今月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、9月16日(月・祝日)の10時から行います。どなたでも歓迎いたしますので、お気軽にご参加下さい。

ゆっくりお盆のお勤めができるのが嬉しい

 お盆のピークに入りました。「名古屋で一番ヒマな寺」と評判の(?)慈雲寺も、さすがに今日は初盆を含めて、四つの法要がありました。

 私としては目が回るほどの忙しさ・・・という感じなのですが、僧侶の友人は早朝6時から日没まで、棚経に走り回ると言っていますから、四つなどは「ヒマ」の一言でしょう。

 しかし、棚経は移動を含めて一時間に10件回るという話もあるくらいですから、お経は5分ぐらいでしょうか?私には想像もできないスピードです。

 慈雲寺では、お寺に来ていただくにしても、お宅に伺うにしても、ゆっくりお経をあげて、お盆の意義やご先祖のご供養の意味などをお話させていただいています。

 ゆっくりお盆のお勤めができるのは、とてもありがたく、嬉しいことです。

 慈雲寺は、伝統的な意味での「檀家」はゼロという少し特殊なお寺ですが、このごろ少しずつ、お盆やお彼岸、祥月命日などに読経を頼まれることが増えてきました。

 お宗旨が違うお宅から頼まれることが多いのですが、私はそれもご縁だと思っています。曹洞宗天台宗日蓮宗のお宅には法華経を読ませていただくこともあります。

 法然上人も証空上人も法華経をしっかり学ばれた方ですから、法華経の読経を嫌がりはなさらないでしょう。みんな、お釈迦様が説かれたお経ですからね。

 

 お盆のお勤めに慈雲寺に来て下さるのは嬉しいのですが、慈雲寺には大きな扇風機が二台あるだけで冷房の設備がありません。今日のように猛暑の日は、参列の方々に申し訳ないなぁ・・・という気持ちでいっぱいです。

 でも、本堂を開け放つと、時折、涼しい風が吹き抜けてきます。これこそ、「極楽のあまり風」というものでしょうね。