慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

5月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」5月26日10時より行います。テーマは「御祈祷、お守り、お札とは何か」です。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

2017-01-01から1年間の記事一覧

今月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は4月24日です。(慈雲寺へのアクセスのご案内)

お彼岸のお説教で九州へ行っていました。今、お寺に戻って、慌てて洗濯をしているところです。電気を恐ろしく食うので、めったに使いませんが、乾燥機があるので、夜中の洗濯ができるのがありがたいです。 さて、24日の日曜日、10時より「尼僧と学ぶやさしい…

恐怖を煽るだけ煽って解散??

今日のお釈迦さまのお言葉 「この世においては、怨みに報いるに怨みをもってしたならば、 ついに怨みの息むことがない。 怨みを捨ててこそ息む。 これは永遠の真理である。」(法句経より) 先日、友人の僧侶と話していてJアラートの話になりました。彼は妻と…

瀬戸内寂聴さんの『美しいお経』を再び読んで

「花の香は風の流れにさからわない 栴檀も伽羅もジャスミンも けれど善い徳のある人々の香は 風に逆らっても進む 四方八方にその徳は流れていく」 『法句経』より 瀬戸内寂聴さんの『美しいお経』という本は、仏典の中から瀬戸内さんがお選びなった言葉に、…

9月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」のご案内と慈雲寺へのアクセス

慈雲寺では、毎月一回「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」を行っています。「仏教というものの見方、考え方」を身近な話題を通してご一緒に学んでいきたいと思っています。どなたでも歓迎いたしますので、お気軽にご参加ください。 九月の講座は9月24日10時より…

蜘蛛よ、あんまり張り切らないでおくれ!

総本山光明寺のもみじ参道 私は虫でも爬虫類でも「見るだけで嫌!」という気持ちにはなれません。蜘蛛が坪庭の木々に大きく蜘蛛の巣を張っているのを見ると、「あら、綺麗!」と素直に感動するほど・・・ しかし、本堂のあちこちに蜘蛛の巣を張られるのは、…

温かい黒豆茶を召し上がれ

いつの間にか台風は通り過ぎたのかと思っていたら、少し前から強い風が吹き始めました。ゴーゴーと不思議な音がします。屋根の瓦たちよ頑張れ! 今朝の気温は二十度以下。慈雲寺では、お参りに来て下さる方々のために、本堂の入り口に、いつもお茶を用意して…

お説教の準備で四苦八苦

お彼岸は、多くのお寺で彼岸会の法要が行われます。その時に、住職以外の僧侶を招いてお説教をしてもらうお寺も少なくありません。お説教に特化して習得している僧侶を布教師とか説教師と呼びます。 私も布教師の資格をいただきました。いくつかの段階がある…

慈雲寺にお墓をお持ちの方々への彼岸法要のお知らせ

お彼岸が近づいてきました。「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉もあるように、季節の変わり目にご先祖とのご縁を深め、人生についてゆっくり考えてみる良い機会がお彼岸です。 慈雲寺では、春と秋のお彼岸の期間中、『観無量寿経』に説かれた彼岸(極楽)の様…

小学二年生に「お寺って何?」を説明できるかなぁ??

先日、ご近所の小学校の先生からお電話がありました。二年生の授業の中で、近隣のお店や施設などに見学に行き、そこで何が行われているのか説明してもらうという「社会体験」のカリキュラムがあるそうです。その一つとして、慈雲寺を見学したいそうなのです…

派手な阿弥陀様 Part2

先日、上野の東京国立博物館で出会った、チベットの「無量寿仏」の仏像です。チベットの仏像はきらびやかな飾りをたくさん纏った方が多いのですが、無量寿仏がこんなに派手なのは初めて!ビックリして、展示ケースのガラスにおでこをぶつけてしまったほどで…

派手な阿弥陀様!Part1

所用で東京へ行ってきました。名古屋へ戻る前に、少し時間があったので上野で寄り道。私は人気のある特別展をやっていないときの東京国立博物館が好きです。常設展を行っている本館は、建物もクラシカルで、展示方法も「最新」ではありません。そこがかえっ…

10月の「満月写経の会」は10月6日です。

今日はお昼過ぎまで小雨が降っていたので、満月を眺めるのは無理かとがっかりしていたのですが、写経の会が始まるころには、薄い雲のカーテンの向こうに満月が見えてきました。 今夜、おいでになったのはお二方、扇風機を止めて、虫の声を楽しみながら写経に…

慈雲寺の写経の会は、初心者の方もお気軽にご参加ください。

お月さまが日に日にまあるくなってきました。明日、9月6日が満月です。 慈雲寺では、毎月満月の夜7時半から写経の会を行っています。今月は9月6日が満月です。 『般若心経』を皆で読誦した後、心経の内容について少し学んでいきます。そして、心を落ち着ける…

極楽のあまり風

今朝は窓を開けたら、涼やかな風がスッと部屋に吹き込んできました。本堂の正面の扉を開け、南北の戸も開けると、「そよそよ」という言葉がぴったりな柔らかで、涼しい風が通り抜けていきました。瓔珞が少し揺れてかすかに音をたてるぐらいの風です。 『阿弥…

学校へ行きたくないなら慈雲寺においで!

学校が始まったね。学校へ行きたくなくて悩んでいるけど、家に閉じこもっているのもつらいなら、お寺に来ませんか? 私も小学校の時にかなりひどいいじめにあっていました。親が先生に相談しても、先生は「おたくのお子さんが女子なのに、なまいきに男子にさ…

編集者に恵まれるかどうかが、ライターの運命を決める?!

昨年から、毎月「旅行読売」という月刊誌に連載記事を書かせていただいています。御利益のあることで知られる関西の社寺を取材して、短い記事に仕立てます。取材先を決めるのは編集者と相談ですが、私から提案できるので、毎月、どこへ行くか考えるだけで楽…

9月の「満月写経の会」は9月6日に行います。

慈雲寺では、毎月一回、満月の夜に写経の会を行っています。月光はしばしば阿弥陀様のお慈悲を表現する比喩として用いられます。お月さまの柔らかなで優しい光を浴びながら、ゆったりとした心持になるように気持ちを整えるのが、慈雲寺の写経の目的です。 で…

遺骨は「やっかいなもの」なんですか?Part1

前回のブログにも書いたように、先日、東京ビックサイトで行われた「エンディング産業展」に見学に行ってきました。 墓石からペットの骨壺、宇宙空間への散骨まで、さまざまな業者やサービスのブースをが出店していました。いろいろと考えさせられることが多…

僧侶は「エンディング産業」の一部?!

私は、「見本市」に類する展示会が大好きです。旅行ライターの仕事を始めてから、「観光博」のような催しに何回も参加しました。旅行業界の業界紙の記者をしていたころは、北米での展示会だけでなく、中国やドイツにも取材に行かせてもらいました。 こうした…

念佛行者徳本の足跡をたどる展覧会へ

先日、江戸時代後期に活躍した念仏者、徳本上人の歴史や教えをたどる展覧会を西宮市の郷土資料館まで見学に行きました。 徳本上人は18世紀の終わりから19世紀の初頭にかけて、和歌山から近畿、江戸まで、各地で熱狂的な信者を多数集めた念仏行者です。 上の…

9月の尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は9月24日(日曜)に行います。テーマは「彼岸へ至る道の歩み方」です。

今日は8月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」を行いました。暑さがまだまだ厳しいなか、30名を超える方々にいらしていただきました。こうして、毎月、皆さんと一緒に仏教を身近に感じていただく話題を取り上げて学んでいきたいと思います。 来月は9月24日の日…

8月20日10時より、「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」を行います。お数珠について改めて学んでみましょう。おお数珠繰りも体験できます!

先日、本堂の裏手の棚を掃除していたら、大数珠繰りにつかう大きな数珠が出てきました。大数珠繰りというのは、上の絵にあるように、大きな数珠を囲んで、皆でお経やお念仏を称えながら、数珠繰りをするものです。 今月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は8…

二万七千年前の日本人も墳墓を造っていた!

お盆の間中、なかなかゆっくり新聞が読めなかったのですが、今日は一日中たまっていた新聞三昧でした。 いろいろと興味深い記事があったのですが、その一つが石垣島で見つかった、日本最古とみられる二万七千年前の人骨です。しかも、その人骨は明らかに「葬…

お盆の送り火の後で・・・

お地蔵様の花の水を替えようと墓地へ行きました。ここ数日、雨や曇りの日が続いたせいか、お盆のお墓参りで供えられたお花の多くはまだ綺麗でした。家族を思う気持ちの込められた花が一日でも長く枯れないでいてくれればと思いました。 慈雲寺には小さな墓地…

8月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は8月20日(日曜)です。テーマは「お数珠って何でしょう?」

慈雲寺では、毎月「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」を行っています。慈雲寺は浄土宗の西山派(西山浄土宗)に属していますが、講座の内容は仏教全体に共通する「仏教の考え方、ものの見方」を基本にして行います。どなたでも歓迎いたしますので、お気軽にご参…

木魚の音はバイ(バチ)しだい

月参りやお盆の棚経などで、各家のお仏壇の前でお経をあげさせていただきます。 その際は、そこのお宅で使っていらっしゃる仏具、おリンと木魚を使わせていただきます。各家で、おリンも木魚も音色が全く違います。その違いを味わうのも、お参りに行かせてい…

阿弥陀様はいつでも貴方を思っています。

今日のインターネットニュースで、日本で最も豪華な特別列車「四季島号」の事故を読みました。亡くなった方は、線路に横たわっていたと報じられていますから、これは事故ではなく、自殺の可能性が高いように思います。 カナダに住んでいたとき、サンクスギビ…

今年のお盆も門前に蓮の蕾を

今日から慈雲寺ではお盆のお参りが始まりました。慈雲寺は、もともとは檀家の無いお寺です。お墓を置いてくださっている方々の多くも、別のお寺のお檀家さんです。しかし、少しずつお盆のお参りに招いてくださる方が増えてきました。 今日もお墓でお経をあげ…

お盆の前にお花を替える

僧侶は、「自分の物」として許されているのは、托鉢のための鉢と衣だけですから、貧乏は少しも恥ずかしくありません。もちろん、もともと金銭的に貧しいことは恥ずかしことであるはずもないのですが・・・・ でも、暑くなって、仏様や慈雲寺の歴代上人のお墓…

夜の雷鳴

パソコンを開いたら、「雷を伴う暴風雨」という天気予報が出てきました。 遠くで雷鳴がもう聞こえ始めているなぁ・・・と、思っていたら「風神雷神」の絵が目の前に浮かんでくるような雷です。 でも、夜の雷鳴は、それがどれほど激しくても、なんだか物悲し…