慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

5月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」5月26日10時より行います。テーマは「御祈祷、お守り、お札とは何か」です。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

2017-01-01から1年間の記事一覧

教学者の研究成果を布教に生かしていくのが説教師

二か月に一度、私の属する浄土宗西山派(西山浄土宗)の教えを研究する「西山教学」の若手のエース、Sさんの講義が本山で行われます。 Sさんは、研究熱心なことはもちろん、じっくり考える思索家であり、俗世の栄華や評価は少しも気にならないタイプ。しかも…

お寺をコミュニティのセーフティネットに

今日は伸び放題になっていた生垣の枝払いをしました。時期的には適切とは言えないでしょうが、お墓参りの方が邪魔に感じるほど伸びていたので・・・すっかり汗だくになってしまいましたが、なんだか気持ちが良い!毎日、少しずつ整えていくことにします。 さ…

神仏習合について再勉強中!

11月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、神仏習合についてお話しすることにしました。先日、京都へ取材に行って新熊野神社を訪ねたときに思いついたのです。この神社は名前の通り、熊野の神々を祀る神社で、境内の建物や木々それぞれを神(仏)に見立てて…

法然上人の月影のお歌

昨日の「満月写経の会」は参加者三名でしたが、静かで心地よいときを過ごすことができました。月明りの下で読経するのもいいですね。 12月の「満月写経の会」は12月4日7時半より行います。どなたでもお気軽にご参加ください。 さて、月光といえば、法然房源…

11月の満月は4日です。満月写経の会のお知らせ

先ほど、本堂の縁側からお月様を眺めました。もうすぐ満月です。 慈雲寺では、毎月の満月の夜に写経の会を行っています。 11月の満月は11月4日です。満月写経の会は11月4日の7時半から行います。 どなたでもお気軽にご参加ください。写経は心を込めてお経を…

研修会で當麻曼荼羅の絵解き説教を聞かせていただく

當麻曼荼羅は、奈良の當麻寺の御本尊です。『観無量寿経』に説かれた極楽の様子を描いたものです。お浄土の様子を描いた浄土変相図は他にもありますが、當麻寺に伝えられているものは、唐の時代に中国浄土教を確立した善導大師が『観無量寿経』を解釈した『…

11月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、11月19日に行います。

今日は10月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」を行いました。台風がやってきつつあるという怪しい空模様にもかかわらず、25人以上の方々が集まってくださいました。 「末法思想」という少々硬い(テーマ)でしたから、もう少しわかりやすくお話しすべきだった…

嵐が来ても、「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は行います!

明日(10月29日)は台風の上陸で大荒れになりそうですね。 でも、「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は行いますので、お気をつけてお出かけくださいませ。 10月29日(日)10時より どなたでもお気軽にご参加ください。 テーマは「末法の時代に生きる」です。 末…

兄弟子のお寺でお説教・・・大緊張!

昨日は、岐阜県の八百津町である善慧寺へお説教に行かせていただきました。このお寺は、慈雲寺が属する浄土宗西山派(西山浄土宗)の流祖、善慧房証空上人(西山上人)が創建なさったお寺です。お寺の名前もそれにちなんでいます。 実は、このお寺の現在のご…

10月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、10月29日に行います。テーマは「末法の時代に生きる」です。

10月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は29日の日曜日、10時より行います。 今月のテーマは「末法の時代に生きる」です。 阿弥陀仏への信仰の第一歩は「私たちは末法の時代に生きる凡夫だ」という自覚です。末法というのは、歴史(時間)の流れに関する仏教…

自民の大勝ですか・・・・う~ん

投票の締め切りが終わったと思ったら、早々に「自民大勝」のニュースが出ました。なんだかなぁ・・・これで、モリカケ問題の禊は終わったってことになって、戦後最大の疑獄になるべき問題もうやむやになってしまうのでしょうか?憲法の改正も拍車がかかりそ…

今日は、とにもかくにも投票に行きましょう!

今朝は6時前に本堂の扉を開けました。雨は強かったけれど、風はまだ強くない。 今日は法事が二つあるのですが、この分なら延期しなくてもよさそうです。法事が始まる前に投票に行こうと思っています。 日本の小選挙区制度はけして完璧とは言えないようですし…

本堂の屋根が心配!

超大型台風が近づいているとのニュース。今日は選挙カーの声もなぜか聞こえてこないし、結構不気味な感じ。空の雲もどんどん変化しています。 慈雲寺は明治時代に建てられた建物です。規模は小さなお寺ですが、当時としては破格のコストをかけて贅沢に作られ…

仏教は合議制を重んじる。民主主義の第一歩は選挙に投票することですね。

s 先日、滋賀県のある神社に取材に行きました。そこは小さな山の中腹にあるので、長い階段をセッセと登っていきました。すると、下界から選挙カーの声が響いてきます。雨模様で階段が滑りやすくなっていたので、周辺の景色を楽しむ余裕もなく、自然に耳だけ…

腹が立ったら「息」を整える

仏教は心との相互関係を重視します。心が怒りや悲しみ、つまり執着によって揺れ動いているときは、体から整えていくという考え方です。そのため、仏教では、まず息を整えることから始めます。そして深い瞑想へと進んでいくのです。 残念ながら、末法の時代に…

地獄絵をたっぷり見に行きましょう!

今日の写真は、言わずと知れた閻魔大王です。かなり怒ってますねぇ・・・ 先日、用事で京都に行ったのですが、駅の観光案内所で龍谷ミュージアムのパンフレットを見ました。なんと、ただいま「地獄絵ワンダーランド」展をやっているのです。 今年の夏、奈良…

「お寺友達」が生まれるのは嬉しい!

慈雲寺では、毎月、身近な話題から仏教の教えを学ぶ「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」を開いています。毎回、30人を超える方々がいらして下さいます。私は、この講座の参加者の中から、自然発生的に「お寺友達」ができると良いなぁ・・・と思っていました。 会…

子供たちが感想文を書いてくれました!

さきほどご近所のパン屋さんに明日の朝食を買いに出かけたら、「慈雲寺さんにも子供たちが見学に来ましたか?」と店主がニコニコしながら聞いてきました。どうやら、小学校の社会見学で、パン屋さんを訪れる子供たちもいたようです。 パン屋さんと私は「楽し…

噴火も選挙も気になる・・・でも、目下の悩みは蚊!

鹿児島の火山のことも、選挙のことも気になって新聞をせっせと読んでいます。でも、今の悩みは蚊! しばらく涼しい日が続いたので、もう蚊取り線香は仕舞ってもいいかな・・・と安心していました。殺生を禁じられている仏教の寺院で、盛大に「殺虫」するのは…

末は徳の高い高僧か?! Part2

前回の記事で、慈雲寺に社会見学に来た小学生のお話しを書きました。どの子供も可愛らしく、知的好奇心もたっぷりありそうな良い子たちでしたが、一人、特に印象的な子供がいました。 子供たちは、本堂の中で椅子に座ってもらってお話しをしたのですが、その…

末は徳の高い高僧か?! Part1

先日、ご近所の小学校の生徒が慈雲寺に社会科見学に来てくれました。地域の会社やお店などを見学するカリキュラムの一つのようです。 10人ほどの生徒は小学校の二年生。なかなか微妙な年齢です。中学生ぐらいだったら、神社と寺院の違い、神様と仏様の違いな…

核廃絶NGOのノーベル平和賞受賞を喜ぶ

今朝の中日新聞の一面は、核廃絶国際キャンペーン(ICAN)に今年のノーベル平和賞が授与されることになったというニュースでした。ICANは日本からも7つの団体が参加している国際NGO組織です。 この組織については、名前を耳にしたことはありますが、具体的に…

11月の「満月写経の会」は11月4日です。

今夜は10月の満月で、「満月写経の会」の日だったのですが、あいにくの雨。そのせいか、どなたも写経にいらっしゃいませんでした。残念・・・ でも、夜の本堂にロウソクの灯りを灯し、お寺にホームステイしてくれているNさんと二人で、短いお経をあげました…

10月の満月写経の会は、10月6日です。(慈雲寺へのアクセスのご案内)

先ほど、本堂の扉を閉めていましたら、とても美しいお月様が出ているのに気が付きました。10月の満月は6日です。もうすぐ、まんまるお月様になりますね。 月の光は、しばしば阿弥陀様のお慈悲に例えられます。柔らかに、やさしく、分け隔てなく誰のところに…

暴力で暴力を抑えることはできない・・・ラスベガス銃乱射事件の日に

昨夜、新幹線に乗っているときに、ニュース速報が流れました。「ラスベガスで銃の乱射。死者三十名越え」という文字が流れて行きました。 20年以上も前になりますが、私はアメリカの西海岸の旅行ガイド本を3冊書きました。以来10年ほど、そのガイド本の情報…

憧れるなぁ・・・遊行

遊行・・・「ゆぎょう」と読みます。遊びに行くことじゃありません・・・あ、冗談はさておき。 遊行とは、諸国を巡って仏教を広めていく僧侶の修行ことです。とりわけ、空也上人から一遍上人まで、浄土教の僧侶たちが諸国を巡って阿弥陀様の救いについて説い…

作務衣を着る季節になりました。

私は、真夏でもめったに30度を超えない気候の町で長い間暮らしていたので、日本の夏にはまだ慣れることができません。とりわけ湿度がつらい・・・・ きちんと法衣を着なければならない場面では、夏でも覚悟を決めてきますが、普段はTシャツのまま。この上に…

大河内山荘で一休み Part2 

この美しいお堂は、往年の大スター、大河内伝次郎の山荘の中にある彼の持仏堂です。大河内は、関東大震災以来、撮影の合間にも、この持仏堂に籠って念仏に明け暮れていたそうです。このとき、彼はまだ三十代。いったいどんな気持ちで、この小さなお堂に籠っ…

往年の大スターの持仏堂・・・・大河内山荘で一休み Part1

嵐山は相変わらず歩くのもままならないほどの混雑でした。人気俳優のお店やキャラクターグッズのお店は姿を消していましたが、竹林の中の道は、自撮り棒を振り回し、「インスタ映え」を狙ってか、妙にポーズにこだわる人たちで大渋滞。風情を感じる余裕もあ…

10月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、10月29日に行います。テーマは「末法の時代に生きる」です。

暑さ寒さも彼岸まで・・・という言葉がありますが、本当にお彼岸になると季節の変化が明らかになってきますね。 今日は9月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」の日でした。真夏の間は、エアコンのない本堂でお話しを聞いていただくのは、本当にお気の毒だった…