慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、4月21日(日)10時より行います。テーマは「法然上人がひらいた『浄土門』とは何か。Part 3 」です。法然上人の弟子、弁長、親鸞、証空が、師の教えをどのように受け止めていたのかをご一緒に学びましょう。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

2020-01-01から1年間の記事一覧

お寺でまったり・・・・

慈雲寺では、毎月満月の夜にお月見を兼ねた写経・写仏の会を行っています。先日の満月の夜、小学生ぐらいのお子さんを連れた若いお母さん数人も参加してくださいました。子どもたちも写仏や「南無阿弥陀仏」の名号を一緒に書写してくれていました。 お茶とお…

10月の慈雲寺の行事

外には中秋の名月が輝いています。本堂の縁側から、美しい月の動きを独り占めできるなんて、なんと贅沢なことでしょう。中秋の名月といっても、実は今夜(1日)は満月ではありません。2日の夜明け直後の朝6時に満月になるそうです。なんだかおもしろいで…

僧侶も悩む・・・自由と自在

ススキの穂がだいぶ長くなってきました。お月見用にご近所の空き地へススキを取りに行きましょうか・・・・・なんて、のんびりしたことを書こうと思っていたのですが、今週はいろいろと悩みごとが重なって、心が重くなっていました。 私が少し緊張して、硬い…

10月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は「縁起」についてご一緒に考えてみましょう

先日の日曜日に9月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」を行いました。ブログでひっそりと告知させていただいただけで、お寺の周りにポスターも出さなかったのですが、40名以上の方がおいでくださいました。 開けられる戸は全て開け放って三密を避けたのです…

9月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」と駐車場のご案内

9月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、予定通り9月20日(日)10時よりおこないます。 テーマは「八正道とは何でしょう?」です。先月の講座でお話をした「四諦」とともに、「八正道」はお釈迦様は最初の説法でお説きになった、仏教の最も基本的な教…

「成仏」とは何でしょう? Part2

前回のブログでは、仏教が悟りを開いて「仏になる」ことを目指す宗教であることをお話しました。自力の修行者は、今生で可能な限り修行に努めますが、もし悟りを開くことができなければ、六道に輪廻して、再び人間か天人に生まれてくる機会を待つことになり…

「成仏」とはなんでしょう? Part1

いつも鋭いコメントや、なかなか答えにくい質問をして、私を叱咤激励(?)して下さるももはなさんが、前回のブログに下のコメントをして下さいました。 「住職、またちょっと教えて下さい。 成仏って何? 仏教的には輪廻せず、仏界で暮らす事かも知れないな…

「形あるものは必ず壊れる」・・・淡路島の世界平和観音の廃墟 Part2

上の写真は前回のエントリーでお話した、淡路島の世界平和観音の横に建てられている五重塔です。だいぶ荒廃が進んでいますね。 仏教では、「色」すなわち物質というものの根本的な性質が「壊れる」にあると見ています。それがどれほど立派であろうと、頑丈で…

「形あるものは必ず壊れる」・・・淡路島の世界平和観音の廃墟 Part1

上の写真は、淡路島にある(あったと言うべきか?)世界平和観音です。100mもあるという巨大な観音像は、ビジネスホテルやオフィスビルなどを経営していた奥内豊吉という人が、1977年、個人で建立したものです。「観音」とは名付けられていますが、…

九月の慈雲寺の行事予定

9月になりました。今日は一日曇り空で、陽が落ちたら何となく涼し気な風が吹いてきました。台所にはエアコンがないので、料理も怠けがちだったのですが、今晩はちょっと張り切ってイタリアン・・・といっても、ちょっと凝ったパスタとサラダを作っただけで…

今月の尼僧と学ぶやさしい仏教講座は予定通り行います

上の仏像は極端な苦行から離れ、静かに瞑想に入られているお釈迦様のお姿です。悟りを開かれる直前のお姿でしょうか・・・・ 今月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、新聞の告知やお寺周辺にポスターを貼りだしたりするのもやめ、ひっそりと開催することに…

菩提樹が慈雲寺に出現!

お釈迦様は菩提樹の下で静かに瞑想に入られ、ついに悟りを開いたと言われています。上の写真は、インドのブッダガヤにある大菩提寺の菩提樹。お悟りを開かれた場所に建てられたお寺です。大きな菩提樹が境内に何本もあり、特にお釈迦様がお悟りを開いた、ま…

「慈雲寺文庫」に新しい本棚をご寄付いただきました

慈雲寺の門の内側には、小さな図書館「慈雲寺文庫」があります。持ち出し自由。読み終わったら返却して下さっても良いし、自分の本と交換して下さってもOK. 椅子もあるので、立ち読みも良いですし、本堂でお茶を飲みながら読書も歓迎です。 本のご寄付は大歓…

「過去帳」を作ってみませんか?PART2

(仏縁堂) 上の画像は、仏縁堂さんのサイトからお借りしたものです。過去帳に書き込む内容がとてもわかりやすく書かれているのでご紹介しました。 亡くなられた日、戒名、俗名、享年(行年)などの他に、子孫とのつながりや、亡くなられた方の略歴なども記…

「過去帳」を作ってみませんか?PART1

(写真:稲葉仏壇店) だいぶ長い間、ブログの更新をなまけていたので、昨日友人から安否確認の電話をいただいてしまいました。「暑いし、お盆でへたばってたの~~」と返事をしたら、「私の50分の1ぐらいしか忙しくなかったのに、ヘタレすぎる!」と叱咤…

お盆には亡き人のディテールを思い出して

極楽へ迎え取られた人は、6つの神通力を持つことができるとお経の中に説かれています。その神通力の一つに、「場所や時間にとらわれず、どこへでも行ける」というのがあります。私たちが亡くなった人のことを思うとき、必ずその思いに寄り添ってくれること…

お盆の用意は、まず仏壇周辺の片付けから

上の写真は、インターネットの画像からお借りしました。ギャラリー・メモリアという会社が出している現代風の仏壇と、お盆用のお供えです。とても素敵だと思うのですが、これは「お位牌の飾り棚」であって「仏壇」ではありませんね。阿弥陀様やお釈迦様など…

8月の慈雲寺 行事とお盆参りのお知らせ

昨日は梅雨のフィナーレのような激しい雷雨。そして今日は早朝から夏らしい強い日差しになりました。裏庭のジャングルがすさまじいことになっています。 さて、8月の慈雲寺の行事のお知らせです。いずれの行事も、どなたでも歓迎いたしますので、お気軽にご…

八月の「満月写経・写仏の会」は、勝手ながら一日前倒しにさせていただきます

慈雲寺では、毎月満月の夜にお月見を兼ねた写経と写仏の会を行っています。 8月の満月は5日になのですが、勝手ながら一日前倒しとさせていただきます。申し訳ありません。 8月4日午後7時半より行います。 7時半から、皆さんとご一緒に『般若心経』の読…

現実から逃亡するための出家なら、自力の宗派はどうでしょう? Part1

前回のブログに、出家を考えている方におすすめの本の話を書いたところ、いつも鋭い質問やコメントを残してくださるももはなさんが 「さっき、尼僧志願のおばちゃまが居たよ。現実逃避したいみたいNHKの尼寺の番組とベニシアさんの影響の様です」というコメ…

出家を考えて下さっている方へ・・・・あなたが惹かれるお祖師様はどなたですか?part 2

Part1では、出家を考えておられる方々に、「自分が最も心惹かれる宗祖や祖師を探してみませんか?」とお勧めしました。 日蓮上人でも、法然上人でも、道元さま、一遍さま、最澄さまなどなど、日本には綺羅星のように素晴らしい宗祖がおいでになります。出家…

「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」のご案内と慈雲寺へのアクセス

7月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は26日(日)10時より行います。 テーマは、「ウィズ・コロナ時代のお盆の意義と過ごし方」です。 新型コロナウイルスの流行は、非常に短時間の間に私たちの生活を大きく揺さぶる事態を引き起こしています。まだま…

出家を考えて下さっている方へ・・・・あなたが惹かれるお祖師様はどなたですか?part 1

女性の生き方、暮らし方、ライフスタイルの選択肢の一つとして、「尼僧」というものがあっても良い・・・というのは、私がこのブログでも何回も繰り返していることです。 そのせいか、「出家を考えている」とお手紙を下さったり、ブログにコメントして下さっ…

7月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は26日(日曜)10時より行います

先月から、「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」を再開しました。と言っても、状況はまだまだ急激な変化が続いているので、様子を見ながらというところです。 今月は、半年で大きく変化した私たちの日常生活の中で、仏様やご先祖様と私たちの「縁」がどう変化して…

事務仕事が苦手過ぎる・・・・住職向いてないかも・・・・

しばらくブログの更新を怠けていました。天然温泉付きのリゾートマンションで、リタイヤ生活を始めた友人に会いにいった(温泉が主目的なのは内緒)のと、いくつかの書類の始末をつけなければいけなかったので、数日固まっておりました。 前にも何回か書きま…

寂しい時はお墓参りが特効薬 Part 2

人間関係・・・とりわけ家族との関係で寂しさを感じるときは、お墓参りがおすすめと前回お話しました。 コロナ禍で家族と過ごす時間が増えて、かえって寂しく感じるという一見矛盾した現象があちこちでおきているようです。寂しい・・・と感じるだけではなく…

寂しい時はお墓参りが特効薬 Part 1

このブログや新聞の随想にも何度か書いたのですが、僧侶として全方向で「ろくでなし」の私ですが、目標としている「朗らかな独居老人」は何とか達成できそうです。 もちろん、気持ちが深く落ち込んで眠れない日もありますが・・・・一人暮らしが辛いと思った…

熊本豪雨の犠牲者を追悼する

昨夜は、毎月、満月の夜に行っている「満月写経・写仏の会」の日でした。桶狭間にも断続的に激しい雨が降っていたのですが、5人の方が参加して下さいました。 ご一緒に『般若心経』を読誦した後、熊本の豪雨で犠牲になった方々のために廻向をさせていただき…

7月6日は満月写経・写仏の会の日です。

7月の満月は6日です。梅雨空でお月様が出るかどうかわかりませんが、おぼろ月が雲間から顔を出してくれるかもしれません。本堂の縁側から眺めると、空が広くて月の動きがとても美しく見えます。 お月見を兼ねた「満月写経・写仏の会」は夜7時半より、『般…

今日の読書 = 『河北新報の一番長い日』

www.amazon.co.jp 慈雲寺の山門に本箱を置き、小さな「慈雲寺文庫」を開設してから数カ月たちました。気に入った本は持って帰っても良いし、読み終わったら返してくれても良いし、交換しても良いし・・・という何でもありのシステム。「寄付も歓迎」というポ…