慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

5月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」5月26日10時より行います。テーマは「御祈祷、お守り、お札とは何か」です。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

2020-01-01から1年間の記事一覧

7月の慈雲寺の行事予定

メダカの鉢に浮かべた布袋葵が次々に咲いています。朝、メダカに餌をやろうと庭へ出ると、美しい花が迎えてくれます。嬉しいですが、太陽が高くなって気温が上がるとすぐにしぼんでしまいます。哀れな花ですが、葉の方はすごく元気で、どんどん増えていきま…

ゆっくり考える・・・が仏教の基本

中日新聞に私のエッセイが掲載されてから2カ月たちます。今も時々、「新聞を読みました」と言って下さる方がいて、恥ずかしいやら嬉しいやら・・・・ライターの喜びは、読者の心にほんの一言でも残る文章が書けたら・・・ということに尽きるからです。 お手…

乞食(こつじき)の暮らし

僧侶は本来、毎朝托鉢に出かけ、そこで供養していただいた食べ物を食べて一日を暮らします。托鉢で何もいただけなければそれまで・・・お釈迦様もそうして暮らしておいででした。 一年のうちの暑くて雨の多い時期は、信者の方々が用意して下さった場所に留ま…

「沖縄慰霊の日」に祈る

今日は「沖縄慰霊の日」です。上の写真はネットからお借りした沖縄戦の焼け野原の様子です。 今朝は早朝から青空が広がって、強い日差しが輝いていました。戦争末期の沖縄も、灼熱の日々だったことでしょう。今朝の朝の勤行の時に、沖縄戦の戦死者の方々の菩…

おかげ様で「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」、ようやく再始動しました。

今日、三カ月ぶりに「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」を再開しました。ブログでお知らせしただけなので、どのくらいの方々がおいでになるのか予想がつきませんでしたが、なんと30人の方が聴きにきて下さいました。 中には「待ち遠しかった」とおっしゃって下…

21日に「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」の再出発。アクセスのご案内

21日10時より、「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」を再開いたします。 テーマは「不安と仏教」です。仏教が、人生の苦しみや哀しみ、不安への向き合い方をどう教えているか、ご一緒に考えてみましょう。 「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、私が慈雲寺に赴…

“美肌弘法さん”に参詣者がおいでになりました

上の写真は、慈雲寺にお祀りされている弘法大師のお像です。慈雲寺は浄土宗の西山派(西山浄土宗)に属していますので、もちろんご本尊は阿弥陀如来。弘法大師をお祭りするのはお宗旨違いというところなのですが・・・・実は慈雲寺は知多半島の付け根部分に…

「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」、こっそり・・・いや、ひっそりと再開します。

中日新聞では、毎週火曜日の文化欄で、宗教関係の勉強会や座禅会の告知が掲載されます。慈雲寺の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」のお知らせもスペースがあれば掲載して下さいます。 新型コロナの流行が深刻化してから、どの宗派でもほとんどの行事を中止して…

「サンデースーツ」を子供たちに

先日、一般の弔問客としてある葬儀に参列しました。新型コロナの影響で葬儀は小規模でしたが、影響の大きなお仕事をしていらした方なので、斎場には多くの方がいらしていました。 葬儀はシンプルでしたが、心のこもったもので、僧侶の読経も心に沁みるもので…

慈雲寺で一休み。冷たいウーロン茶と塩飴をご用意

雨はあがったのですが、地面に残った湿気が一挙に立ち昇ってきた感じ。蒸し風呂状態です。今朝のネットのニュースで、マスクと熱中症の関係についての記事が出ていましたのでご覧ください。 「野外でのマスク」で熱中症の死者を出すことがあってはいけない マ…

満月写経の会を再開しました。7月は6日が満月です。

今日は、いかにも梅雨という感じの一日でした。朝から蒸し暑く、仏花の水を替えるだけでも汗ばむほど・・・あじさいが涼し気に咲いていてくれるのがとてもありがたく思えます。 さて、ご報告が遅くなりましたが、去る7日、四カ月ぶりに「満月写経・写仏の会…

仏花が結んでくれたご縁

上の写真は近くのため池に咲いたスイレンです。残念ながら、この池はゴミがいっぱいで、モネが描いたような蓮池ではありません。それでも、花は懸命に咲いています。花の下の方に虫がたくさんいるようです。花も命、虫も命・・・雨が降り始めたら、この虫た…

ホームページ始動のお知らせ&6月7日の満月写経・写仏の会のお知らせ

2年ほど前から「工事中」のままだった慈雲寺のホームページがようやく動き始めました。 まだまだ完成とはいきませんが、慈雲寺の歴史や建物に関する情報など、少しずつ充実させていきたいと思いますので、お時間のある時に見ていただき、感想やご希望などを…

親戚と会えるのも、法事の「ご利益」part1

ご近所の取材をしていたら、お店の前に置かれたビリケンさんもマスクをしていました。マスクといえば、今日、私のところにも、いわゆるアベノマスクが配達されました。小さくて、いかにも使いにくそう。今日は気温が高ったので、よけいに暑苦しそうなマスク…

六月の慈雲寺 -行事再開のお知らせー

新型コロナの問題は、まだまだ長期化するでしょうし、社会のさまざまな面での影響は広がり続けるでしょう。 状況の広がり方が見えてくるまでと思い、慈雲寺では3月から全ての行事を中止していました。しかし、5月から、まず朝の勤行に参加をお勧めするよう…

「どなたでもどうぞのお寺」の輪が広がり始めたようです

四月の下旬に中日新聞と東京新聞に私のつたないエッセイが掲載されました。地元の有力紙に声をかけていただけただけで、恥ずかしながら凡夫丸出しの私はもちろんニコニコ・・・しかしその後も嬉しい予想外が続いています。新聞記事を見ました」とおっしゃっ…

「満月写経の会」(6月7日)から再開します

新型コロナの問題はけして終わりが近づいたわけではないと思います。油断は禁物でしょう。しかし、心の中に積み重なったものをこれ以上抱えてしまうのも問題だと思うようになりました。 そこで、満月の美しい光を浴びて、穏やかな心で写経をする「満月写経の…

百箇日法要にあわせて「偲ぶ会」をひらいてはいかがでしょう?

新型コロナウイルスの問題が始まってから、葬儀も密葬のように少人数の近親者だけで行うということが増えているようです。会食もなく、火葬場からすぐに初七日を行って、四十九日も省略・・・という例も聞いています。 先日、慈雲寺の近くの旧家の御当主が亡…

浄土系の宗派では「中陰」をどう考えるか Part4

慈雲寺は伝統的な意味での檀家のいないお寺ですので、お葬式をたのまれることはめったにありません。しかし、ここ数年、不思議なご縁で葬儀を行わせていただくことが増えてきました。そのたびに、「中陰」の意味や意義についてできるだけ丁寧にお話させてい…

浄土系の宗派では「中陰」の意味をどう考えるか? Part3

今日の桶狭間はすっかり夏でした湿度はまだ低いので、気温が高くても陰に入れば涼しい風が吹いてきました。私が30年以上過ごした町の真夏はこんな感じでした。その町だったら、「今日は真夏真っ盛りの日だったねえ!」と言い合うところです。なので、今日…

浄土系の宗派では「中陰」の意味をどう考えるか? Part2

すべての衆生、生きとし生けるものは六道の間を繰り返し輪廻していく・・・という信仰はインドに古代から伝わるもので、仏教でもその考えを受け入れました。人がなくなると、最長で49日の間に次に輪廻転生していくところが決まると考えられています。 しか…

浄土系の宗派では「中陰」の意味をどう考えるか Part1

5日ほど前、このブログにももはなさんが質問を書き込んで下さいました。それが「浄土系三派では、49日の意味ってなんですか?」というものでした。 ももはなさんは、いつも鋭いコメントややっかいな(?!)質問をして下さる有難い読者です。「49日」の…

出家を考えて下さっている方へ Part3 -私の場合(2)-

北米の大学院では、修士レベルなら「どれほど新鮮な視点で問題を探し出せるか」という点を高く評価してくれます。その着想にきちんと裏付けを取り、より深く掘り下げていかれるかどうかが、その後の研究者として進むべき道への扉となります。その場合、鍵に…

出家を考えて下さっている方へ Part2 - 私の場合 -

上の写真は知多半島の東海市にある聚楽園の大仏様です。高さは約19メートル。奈良の大仏様より大きい!お参りすると視線がぴったり合って、なんだか癒される仏様です。名古屋周辺には、いくつも大仏さまがおられるので、外出自粛が緩んだら、大仏参拝めぐ…

出家を考えて下さっている方へ Part1

上の写真は、今朝、ネットで見つけた冥王星の写真です。不思議な色ですね。GWの間、操業を停止していた工場が多かったせいなのか、今週になってとても夜空がきれいに見えます。 慈雲寺では、毎月の満月の夜にお月見を兼ねた写経の会を行ってきました。新型コ…

慈雲寺の仏教講座について

このところ、毎日数人の方から「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」についてのお問合せをいただいています。仏教について関心を持って下さる方がいることを知って、本当に嬉しく思っています。 「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、慈雲寺に赴任して半年後から毎月…

こんな時だからこそ、仏教を学んでみましょう。 part6 釈迦の出家の動機(その2)

昨年、京都東山の永観堂で見た新緑です。今は訪れる人も少ないでしょうが、昨年と変わらず美しい影を作っていることでしょう。 さて、あまり出歩かないなった今だからこそ、仏教の基本にたちかえって学び直そうと本を開いています。まずはお釈迦様の御生涯か…

家族の知っている故人の姿が全てではありません

先日、ある方の葬儀に参列しました。外出自粛要請が出されようとしていた時期だったので、ご家族の方はあまり広範囲にお知らせをしなかったのですが、故人のMさんは、多くの人々に敬愛されていた方だったので式場にはたくさんの供花が並べられていました。 …

仏花を自分で選んでみましょう

上の写真のハイビスカスはエクアドルで出会ったものですが、慈雲寺のハイビスカスにようやく新芽が出てきました。ご近所の鉢植えは、どこも青葉がたくさん出ていたので、心配していました。 今日も「新聞の記事を見て、ここにお寺があることに気が付いた」と…

今の言葉、今のメールが「遺言」に・・・・

先日、中学時代の友人とメールでやり取りをしていたら、急に「新型コロナは劇的に症状が悪化することもあるらしい。どのメールもこれが最後の言葉と思って、ちゃんと書かなければいけないという気持ちになる」と書いてきました。 心優しい友人は、いろいろと…