慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

5月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」5月26日10時より行います。テーマは「御祈祷、お守り、お札とは何か」です。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

3月18日(彼岸の入りの日)にお彼岸の合同法要をいたします。

本山の御用で京都に行っていました。毎年気の早いことで有名な同志社大学の桜が、見事に咲いていました。ソメイヨシノです。これではお彼岸のころには桜吹雪になりそうです。 慈雲寺では3月18日10時より、お彼岸の合同法要をいたします。 慈雲寺にお墓…

茶話会キッズからのメッセージ届きました!

このところ、夕方になると慈雲寺の本堂が子供たちの声で少しにぎやかになります。 慈雲寺の本堂の入り口にはお茶とお菓子が用意してあります。「どうぞ召し上がれ」というメッセージを箱に書いておいたら、こどもたちが食べてくれているのです。 本堂にあが…

東京大空襲と東日本大震災・・・・三月は哀しいことが続く

今朝(3月11日)は、どのニュースも東日本大震災のことを取り上げていました。これから朝の勤行を行うのですが、犠牲者の方々に廻向させていただこうと思います。 もう12年たつのかとさまざまな思いがあふれてきます。当時は復興に何かできないかと、い…

問題山積み・・・でも梅は咲いてくれました

裏庭に植え替えた垂れ梅。何とか咲いてくれました。 本堂の屋根裏にハクビシンが住み着いていることが発覚!本堂の補修の件で調査に入った建築会社の人を威嚇したようです。友人の僧侶に聞いたら、「お寺の本堂なら、駆除に数百万かかるよぉ~」と脅かされ、…

3月6日(旧暦2月15日)はお釈迦様が涅槃に入られた日です。

動物たちもお釈迦様との別れを悲しんで慟哭しています。 太陰暦の2月15日は、お釈迦様が涅槃に入られた日です。現在使われている太陽暦のカレンダーでは、今年は3月6日が「旧暦の2月15日」に当たります。 涅槃会の慣習は、奈良時代に中国から伝えられたとさ…

3月の慈雲寺の行事予定

3月になりました。今日の名古屋はぽかぽかと暖かな日差しに満ちた一日でした。寒い間は甕の底の方にじっと潜んでいたメダカも水面に出てきましたよ。 さて、3月はいろいろな行事が続きます。慈雲寺は皆さまのお寺です。どの行事も、どなたでも歓迎いたしま…

3月6日(旧暦2月15日)は涅槃会です。

お釈迦様は太陰暦の二月十五日に涅槃に入られました。この日、多くのお寺では涅槃図を掲げて、お釈迦様の現世での最後の様子、そこに立ち会って悲しむ弟子や信者の方々の様子をお話します。 今は太陽暦(新暦)の二月一五日に行うお寺も多いですし、京都周辺…

仏教の考える「中道」は<真ん中>ではない。

水がぬるんで鯉たちも元気に泳ぎ始めたようです。のんびりしているようでも、サバイバルにはそれなりの苦労があるのかも・・・ 今日24日で、ロシアの<ウクライナ侵攻>から一年がたちました。今朝の勤行では、ウクライナ、ロシア両方の戦争犠牲者のご供養を…

説教師隨麗、お説教の準備でバタバタ

慈雲寺で最初に咲き始める盆梅は、満開になりました。 宗派によって多少の違いはあるでしょうが、僧侶の「学び」の方向は大きく三つに分かれています。一つは「法式」。宗教儀礼や儀式に関することです。もう一つは「教学」。それぞれの宗派の教えを深めるこ…

先をいそぐと味わえないものがある

毎年2番目に咲き始める慈雲寺の白梅 今日は少し温か。そのせいか白梅が咲き始めました。慈雲寺には四種類の梅の木があります。大きな鉢に植えられた盆梅が一番先に花を開き、次は白梅。紅梅が咲き、最後は紅い垂れ梅です。それぞれすこしずつ開花時期が違う…

2月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」のテーマは鎌倉仏教の祖師たちの<老病死>に関する教えです。

デスバレーで見たわき水。砂漠のオアシスです。 仏教では「生老病死」をあらゆる人間が避けることのできない「苦」であると教えています。しかし、それを忌まわしいものとして避けるのではなく、現実をしっかりみつめ、その苦の原因を追及し、そこから得た智…

<勝手にお参り>大歓迎です

デスバレーで見たタイルです。時を経て、独特の美しさになっています。 毎月一回、私の知らない間に本堂でお参りをして下さる方がいます。いつも御供えとお布施を置いていかれるので、「ああ、今月もいらしたのだな」と気がつきます。 その方が、今日は庫裏…

朝目が覚めただけで“丸儲け”!

デスバレーの一角にある「悪魔のゴルフ場」。かつてここが濃い塩分を含んだ湖のそこだったことを示す塩の塊です。 ここ数日、とても暖かな日が続いています。梅の花も次々と咲いて、春が近くまで来ている感じ。そんな気の緩みのせいか、私はちょっと過剰に「…

ダンテの『神曲』より面白い!? 源信の『往生要集』

しばしば「灼熱地獄」に喩えられるデスバレー トルコ・シリアでの大地震のニュースに心を痛めています。同じ「地震国」の日本が率先して援助活動を行っていきたいものです。 さて、こうした災害はしばしば「地獄」に喩えられます。今の私たち日本人が持って…

選挙の力を信じられなくなったら民主主義はおしまい

デスバレー周辺の先住民が作ったものです。素朴ななかに、大らかなパワーを感じます 慈雲寺には、少し大きめの鉢に植えられた白梅があります。例年、この盆梅の梅が一番先に咲き始めるのですが、昨日最初の花が咲きました。十分に手入れしてあげないせいか花…

冬の月も良いものです・・・満月写経の会のおさそい

冬の月は格別な美しさで輝きます 先ほど空を見上げたら、ふっくらと丸みをおびた月が出ていました。満月まであと二日です。 慈雲寺では、毎月満月の夜にお月見を兼ねた写経の会を催しています。 今月は2月6日が満月です。夜7時半より、『般若心経』の読経を…

転んだら、ゆっくり起き上がれば良い

デスバレーで見た、サボテンの花です。青いそらと良く合う美しい花でした。 私はスリッパを履くのが苦手です。うまく歩けなくて、躓いてしまったりしがちだからです。特に、お説教などでお寺に行くと出して下さる金襴のスリッパは、お断りするのも難しく、い…

国際交流の第一歩は宗教的慣習や儀礼への理解

寒い日が続くので、灼熱のイメージの写真をご覧にいれましょう。アメリカのデスバレー。夏になると40度を超える日が続きます。でも、乾燥しているので、影に入れば涼しいですよ。 先日の中日新聞に「技能実習 宗教配慮道半ば」というタイトルの記事が出てい…

「布施」はお金ばかりではありません

お布施というとこのような紙包みを真っ先に思い浮かべるでしょうが・・・ 今日は、このブログがご縁になって慈雲寺の講座などに参加するようになったという方が、訪ねてきて下さいました。講座の時に、「自分独りでは掃除などが行き届かないので、助けてくだ…

一年の暮らしは旧暦の方が良いなぁ・・・

蝋梅が満開です。これからしばらくは慈雲寺の「梅花シーズン」。ま、蝋梅は梅の一種ではないそうですが・・・・ 22日は旧暦(太陰暦)の新年でした。カナダではアジア系の人たちは旧暦で新年を祝うので、私のところにもたくさんメールや電話が来て嬉しく過…

女性の出家の機会をもっと広く! Part 5 慈雲寺の場合(その2)

え~慈雲寺の庵主です。立派な尼僧様の像や可愛い尼僧のイラストでは、イメージがしにくいかもと思い、本人登場してみました。 感想はいろいろかと思いますが、「あら?!こんな感じの人でも尼僧をやれるのか・・・」と思っていただければ幸いです。 慈雲寺…

21日は初弘法。四国八十八カ所のお砂踏みもしていただけます。

日本各地を歩いた弘法大師 21日は弘法大師のご縁日です。慈雲寺は浄土宗西山派(西山浄土宗)に属するお寺ですが、弘法大師の御像にもご縁があってお祀りしています。 慈雲寺の弘法大師像は、弘法様の若い頃のお姿で、目には玉眼が入っており、生き生きとし…

女性の出家の機会をもっと広く! Part 4 慈雲寺の場合(その1)

このサイトは慈雲寺の行事のお知らせをしたり、住職の日常生活のひとこまをお伝えしたりするのがメインですが、もう一つ、女性の出家を後押しするという目的で立ち上げたものです。 このサイトを開いてから、何人もの方が「出家をしたい」と連絡を下さったり…

1月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」のテーマは「鎌倉仏教の祖師たち」です

上の絵は、鎌倉仏教を代表する祖師の一人、一遍上人とその弟子たちが、激しく踊りながら念仏する様子を描いたものです。 現在の伝統仏教のほとんどの宗派は鎌倉時代に生まれています。日本の宗教革命の時代ともいえる、この鎌倉時代には浄土宗を開いた法然、…

女性の出家の機会をもっと広く! Part 3

★Part 2 でお知らせした、今月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」の日にちが間違っていました。1月15日(日)10時よりです。お詫びして訂正いたします。記事の方は訂正済みです。 さて、出家を志している女性に、少しだけ後押しするつもりで書いている記事を…

女性の出家の機会をもっと広く! Part 2

慈雲寺のこのブログの目的の一つは、出家を志している女性たちの背中を押すことです。Part 1 では、経済的な問題など、かなり俗っぽいことを書いてしまいましたが、このことを乗り越えるのは、まあ大した問題ではありません。 一番大切なのは、やはり「ここ…

明日(1月7日)は初満月。満月写経のお誘い

慈雲寺では、毎月満月の夜にお月見を兼ねた写経の会を行っています。 今年初の満月は今週の土曜日1月7日です。 夜7時半から、皆なで『般若心経』を読経し、毎月少しずつお経の内容についても学んでいきます。 必要な道具は揃っているので、手ぶらでおいで…

女性の出家の機会をもっと広く! Part 1

このブログは、主に慈雲寺で行われる行事のお知らせについて書いています。もう一つのテーマは、「女性の出家」です。このテーマについては、年に数回まとめて書き込んでいます。内容は毎回、ほとんど変わらないのですが、今、女性の出家希望者をかこむ状況…

空海さまのお言葉でお正月を過ごす

上のイラストは、ネットの無料画像からお借りしたものですが、かなりイメージ違うなぁ。弘法大師といえば、日本史上屈指の天才。もっとキリリとしたお顔のように想像しています。 年末に大掃除をしていたら、持っていることをすっかり忘れていた本が出てきま…

明けましておめでとうございます🌸一月の慈雲寺の行事予定

新年のお喜びを申し上げます。 除夜と修正会の法要を3人の方々と静かに行うことができました。法要を終えて、ゆっくりと入浴、熟睡しました。すっかりお寝坊。一年の始まりを「寝坊」というのは少々恥ずかしいかな?「のんびり」でスタートするもの悪くはな…